梅干しをつける時期はちょうど、「梅雨」のじめじめと湿度の高い時期ということもあって
油断すると、どうしてもカビが生えやすくなってしまいます。
せっかく漬けた梅干しにカビが生えてしまうと、とてもがっかりしてしまいますね。
そこで今回は、梅干しにカビが生えてしまった時の対処法をご紹介します。
カビが生えたからと言って、落ち込まないでしっかりと対処していきましょう!
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梅干しにカビが生えた時の対処法!
今、あなたの大事な梅干しはどのようにカビが生えた状態でしょうか?
症状によって対処法が違ってきますので、それぞれご紹介していきますね。
・梅酢に薄く膜がはったようなカビ
梅酢の表面に、薄く膜がはったようにカビが浮く場合があります。
まだあまりひどくない場合は、紙やスプーンなどで取り除きます。
そうではなく、表面全体に広くあるようでしたら次のように対処しましょう。
①おもしを片側に寄せて、スプーンやお玉などでカビ(膜)を取り除きます
②おもしを外して、中蓋を押さえながら、中の梅酢をボウルに移します
③取り出した梅酢を、布巾やペーパータオルなどを使って濾します
④濾した梅酢は、焼酎を1/2カップ加えるか、もしくはホーロー鍋で煮沸します
⑤容器や中蓋、おもしを再度消毒し、梅酢で漬け直します
もしも、梅酢が濁るほどひどい症状であれば、その梅酢はもう処分して新しく漬けなおしましょう。
その際、梅干しはボウルに移して、ホワイトリカーや熱湯で洗い流したあと、ざるに広げて半日天日干ししてください。
カビの程度が低くても、気になる場合はこの処理をしてみてくださいね。
・梅の一部に生えたカビ
中蓋が小さかった
梅酢がうまく上がってこなかった
などの理由で、梅が梅酢に浸かっていないと、その部分にカビが生えることがあります。
この場合には、カビた梅を取り出して、お湯で洗います。
その際、皮が破れるものは捨てて、破れず、カビが落ちたものはザルに広げて半日ほど天日干しに。
表面が乾いたら、また容器に戻します。
梅がしっかりと浸かっていないことが原因なので、容器には梅酢を追加しておきます。
このように、梅の一部だけに生えたカビであれば、おそらく梅酢は澄んだ状態であるはずですが、
もしも梅酢自体が濁っているようであれば、次の対処法です。
・梅の表面全体に生えたカビ
熟度不足の梅をつけると、梅酢の上がりが悪く、全体にカビが生えてしまうことがあります。
ここまでひどいと、おそらく梅酢は濁っていると思いますから、すべて捨てましょう。
梅は取り出して、熱湯でよく洗い、皮が破ける、ズルっとむけるようであれば捨て
皮がむけなければ、ザルに広げて半日ほど天日干しをします。
容器や中蓋、おもしなど、全て消毒しなおして、梅酢で漬けなおします。
→天日干しする時にお勧めなのが、ネット付きのザルです。
これがあれば安心して干すことができますよ。
もしも梅酢が足りなければ、焼酎などを追加して漬け汁を作ります。
・梅酢・・600ml
・沸騰させて冷ました水・・400ml
・焼酎・・100ml
この比率で量は調節してみてください。
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梅干しにカビが生える原因と生えさせないためのポイント!
今回、なぜ梅干しにカビが生えてしまったのでしょうか。
原因を考えてみて、次回に繋げましょう。
・使った梅に傷が入っていた
使う梅に傷があれば、そこから腐敗しやすくなり、カビの原因となりますから、梅干しとして漬けるには不向きです。
傷がある場合は、その部分を取り除いてジャムに活用できますよ。
また、しっかりと完熟した梅を使うのもカビを生えにくくするポイントです。
100%でなくとも、黄熟が全体の80%は占めるような梅を使いましょう。
・容器の消毒は念には念を
容器やおもし、中蓋などの消毒は十分でしたでしょうか?
おすすめなのは熱湯消毒をした後、さらに焼酎を使って2度目の消毒をすることです。
これでもか!というくらい念入りに消毒をしておくとカビ予防に繋がります。
手の消毒もお忘れなく。
梅を漬けている間も気を抜かず、容器の側面はいつも綺麗にしておくことも大切です。
・塩分は18%
カビさせないために最も大切なことは、塩分18%以上を守ることです。
それ以下になると、カビが生えやすくなりますから、必ず18%を守るようにしてくださいね。
基本的には18~19%ですが、心配な場合は20%くらいでも良いです。
例えばですが、雨の多い年にとれた梅は、水分含有量が多いと言われているため、20%くらいの塩分でも大丈夫です。
もし可能であれば購入するときに今年の梅はどうか聞いてみると
よいヒントが貰えるかもしれませんね。
梅干しにカビが生えた時の対処法まとめ
梅雨の時期に漬ける梅は、気を抜くと、どうしてもカビが生えやすいですから、
2~3日に一度、細目にチェックしてカビが生えていないか確認してみましょう。
小さなカビでも、発見したら即対応することが大切です。
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