それにしてもカメムシって臭いですよね。
もう見ただけで無理~!
って方も多いと思いますが、実はあの臭いは日本で大ブームを起こしたあの食べ物と同じ匂い成分であることがわかっているんです。
それは一体なのか?
カメムシの臭い成分について、迫っていきたいと思います。
スポンサードリンク
カメムシが臭い理由とは?
カメムシは、見た瞬間にやばい!!臭い!!
と、思ってしまいますが、実は彼ら常日頃からあの臭いを発しているわけではありません。
ではいつあの臭いを出すのか、というと
それは「危険が迫った時」
つまり、防衛反応であの強烈な悪臭を放つのです。
防衛反応というと、あのスカンクみたいなものですね。
臭いを放って自分の身を守っているわけです。
なので、壁とかにとまっているカメムシを、棒でつっついたりすると
途端に悪臭を放つわけですね。
刺激を与えてはいけません。
でも実は、この臭いは防衛反応以外にも役割があります。
例えば、危機が迫っているのを仲間に知らせるため。
1匹があの臭いを放つと、周りにいる仲間が危険だ!!と察知して一気に逃げていきます。
警報の役割ですね。
そして意外なことに「集合の合図」という役割も持っています。
さっき逃げる合図だと言ったのに、今度は集合の合図ってどういうこと?
って、思いますが
実は集合の合図の時は穏やかな臭いを発するのだそうで。
こちらの臭いの場合は、逆に仲間が集まってきます。
カメムシが集まっている所には、穏やかなカメムシ集が発生しているわけですね(笑
繁殖する時や、冬眠する時などに、集合の合図をかけて集まります。
1匹程度ではこちらが刺激を与えなければ良いのでしょうが
大量にいる場合は、臭いが発生している可能性が高い・・ということですね。
と、いうことでカメムシが臭い理由は
・防衛反応
・仲間に危険を知らせる
・集合の合図
などの役割があるため、でした。
ところであの臭いの成分ですが、実はパクチーと同じだってご存知でしたか?
そうです、
あの食べ物のパクチーです。
まさか!!
という感じですよね。
これは「中居正広のミになる図書館」で放送されてた事実なんですが、パクチー大好きなゲストの持田さんが(ELTの)唖然としていたのは言うまでもありません・・・。
パクチーはタイ語ですが、日本語ではカメムシ草という呼び名もあるんだとか。
一体何がパクチーと同じなのか、カメムシ臭の原因をもう少し探ってみましょう。
カメムシの臭いの元は何?
カメムシの臭いの元となっているのは、
・トランス-2-ヘキサナール
・トランス-2-デセナール
・トランス-2-ヘプテナール
などのアルデヒドが主成分でその他にも色々な化合物が混ざり合ってできています。
カメムシが危険を察知すると、このアルデヒドの成分を「臭腺(しゅうせん)」という場所から放出します。
カメムシの臭腺は、お腹の部分(足の付け根部分)にあります。
あの臭いから、よく「オナラ」とも言われますが、実はおならではないんですよ。
別の場所なんです。(幼虫は背中の部分)
ちなみに、スカンクもそうですが、犬や猫は「肛門腺」という場所から出しますので、
こちらは「オナラ」に近いものがありますね。
で、このカメムシ臭に含まれる「ヘキサナール」や「デセナール」という匂い成分は、パクチーにも含まれていることが
化学的にわかっています。
なので、カメムシ臭とパクチーは化学的に似たニオイ、となるわけです。
日本では考えられませんが、タイのお隣にあるラオスでは、匂いが似ているということで
実際にカメムシを使った香辛料もあるんだとか。
それどころか、カメムシ自体を食べることもあるそうです。
うーーん・・・それほど似ているということなんでしょうが・・ちょっと無理かも(笑
パクチーのイメージをだいぶ下げてしまったので、ちょっと補足しておくと
「トランス-2-ヘキサナール」という成分は、きゅうりやトマト、バナナ、りんごなどにも含まれている成分です!
葉っぱや草の主成分ではありますが、普通にこういった果物や野菜にも含まれている成分ですので、安心してくださいね。
さて、そんなカメムシ臭ですが
「カメムシは自分の臭いで気絶してしまう」
という噂があるのをご存知でしたか?
スポンサードリンク
カメムシは自分の臭いで気絶してしまう?
え?もしかして臭すぎて気絶してしまうの???
確かに、それもありそうですが・・・違います。
でも、カメムシ臭を嗅いで気絶してしまうという話は本当なんですよ。
実は、カメムシ臭の主成分である「アルデヒド」は毒です。
普段、外で発する分にはそう問題ないのですが
瓶の中などに密閉した状態で、カメムシを入れておくと
その毒によって気絶、もしくは死んでしまうこともあるのだそうです。
複数一気にいれた場合には、連鎖反応でみんなが一斉に臭いを放出するので
一匹の時よりもさらに強力に、そして失神するスピードが速くなります。
「アルデヒド」と言えば、私達もお酒(アルコール)を飲んだ時に、体内で発生させてしまいますね。(アセトアルデヒド)
あれをイメージしてもらうとわかりやすいかもしれません。
個人差はありますが、たくさん飲んだり、一気飲みしたりすると、体に影響がありますよね。
それと同じで、ただカメムシは体が小さいので少しの量でも気絶や死んでしまうほどの影響がある
というわけです。
カメムシの臭いまとめ
カメムシのあの臭いは、
一度臭いを嗅いでしまった敵は、もう二度とその種類のカメムシを襲わない
と言われているくらい強烈なものです。
が、全部の敵に効くわけではなく
例え臭いがしても平気で食べちゃう強靭な奴もいるそうです。(ひえ~)
そういえば、カメムシって自分自身は臭くないのかな?って思いますが
集合の合図で使うくらいですから、自分自身は臭くないんでしょうね。
きっと。
それではー。
スポンサードリンク